投資コラム

[2020年版]米国ETF配当ランキング

こんにちはくまさんです。今回は米国のETFの配当金のランキングについて説明します。

米国高配当ETFについて

まず米国高配当ETFにについてを説明します。高配当投資については下記の記事で説明しています。

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※高配当投資については賛否両論ありますが現在のところ長期的なパフォーマンスはインデックス投資のほうが優れていると言われています。私は両方ともいい投資手法だと思っていますから両方紹介しています。

米国の高配当ETFには多くの種類があります。その中から自分に合った銘柄を選定することが高配当投資の楽しさです。
この記事ではランキング形式で高配当ETFについて説明します。            (※主に株式をメインにしたETFを選定しました。配当利回りは2%以上を選定)

この記事で紹介するETFは

SPYD・HDV・VYM・VWO・VT・VAW・VDE

です。※株式主体のETFを紹介しています。債権や不動産リート単体やレバレッジ商品は今回は含めません。

配当ランキングは

順位 コード ETF名称 配当
1位 VDE バンガード・米国エネルギーセクターETF 5.59
2位 SPYD SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF 5.24
3位 HDV iシェアーズ 米国高配当株ETF 4.31
4位 VYM バンガード 米国高配当株式 ETF 4.24
5位 VWO バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF 3.18
6位 VT バンガード・トータル・ワールドストックETF 2.16
7位 VAW バンガード・米国素材セクターETF 2.10

まず一般的に高配当ETFと呼ばれている商品はSPYD・HDV・VYMの三種類です。

SPYD・HDV・VYMについて

SPYDは正式名を”SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF”といいステート・ストリート社の高配当ETFです。

直近の配当利回り5.24%他社の高配当ETF(HDV・VYM)とは違いう構成で、S&P500内で配当にフォーカスした銘柄を組み入れてます
配当利回りは高いが構成銘柄にエネルギーセクター不動産リートが入っていて景気の変動に影響を受けやすい構成になってます。
銘柄入れ替えが頻繁に行われており2020年7月現在はギリアド・サイエンシズやアッビィなどが上位銘柄になっている。高配当ETFの中では一番配当利回りが高い傾向にあります。

HDVは正式名を”iシェアーズ 米国高配当株ETF”といいブラックロック社の高配当ETFです。

直近の配当利回り4.31%構成銘柄はモーニングスター配当フォーカス指数と呼ばれる米国の配当性向が高く財務健全性の良好な企業群で主にエネルギーセクター生活必需品セクターが入っています
景気の変動に影響を受けやすい
ですが後述のVYMと同じで底堅い動きをする構成になってます。
2020年7月現在はエクソンモービルやベライゾン・コミュニケーションズなどが上位銘柄になってます。高配当ETFの中では古くからあるETFで人気が高いです。

VYMは正式名を”バンガード 米国高配当株式 ETF”といいバンガード社の高配当ETFです。

直近の配当利回り4.24%構成銘柄はFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスという指数で構成されていて高配当ETFの中では構成銘柄が多いETFです。
配当利回りは他と比べると少し劣りますが主に金融セクター一般消費財セクター、そしてヘルスケアセクターが入っており高配当ETFの中では底堅い動きをする構成になっています。
2020年7月現在はJPモルガンやジョンソン&ジョンソン、P&Gなどが上位銘柄になっています。
こちらも高配当ETFの中では人気が高い

VWO・VT・VAW・VDEについて

その他の紹介銘柄であるVWO・VT・VAW・VDEについてですがそれぞれの特徴は

VWOは正式名を”バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF”といい新興国に投資するETFです。

直近の配当利回り3.18%とやや高くVYMに近い数字を出しています。しかし組入銘柄は40%以上を中国、15%以上を台湾と中華圏の銘柄の組入比率が高くなっていますのでこれらの国の企業の動向に左右されやすい傾向があります。
直近の値動きはやや上下に荒い値動きになっていますので長期投資に適しているとは言いにくい値動きです。

VTは正式名称は”バンガード・トータル・ワールドストックETF”といい全世界に投資するETFです。

直近の配当利回り2.16%と分散投資をするETFの中では高く長期的に上昇傾向で世界経済が成長すると期待する場合はとてもいい投資先です。
どちらかというと高配当投資の銘柄というよりインデックス投資の銘柄に分類されています。
配当金を重視している場合でなくても人気でおすすめできる銘柄です。

VAWは正式名称は”バンガード・米国素材セクターETFといい米国の素材セクターに絞って構成されているETFです。

直近の配当利回り2.10%です。化学品や資源ガス建築資材などの米国の主に素材を製造している産業セクターを集めたETFです。
素材セクターは景気の変動に影響を受けやすいセクターですので景気動向によって大きく配当利回りも変動します。
2018年まではパフォーマンスもS&P500を上回ってきましたが昨今は下回る傾向が多いです。
景気の回復期にはパフォーマンスがあがるのでそれを踏まえれば良い選択肢の一つと言えます。

VDEは正式名称は”バンガード・米国エネルギーセクターETFといい米国のエネルギーセクターに絞って構成されているETFです。

直近の配当利回り5.59%です。エネルギーセクターとは主に石油や天然ガスなどの開発や製造などを行っている企業群を指します。そのエネルギー産業を束ねたETFで組入上位銘柄には米国石油メジャーのエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)などが名を連ねています。
しかし昨今の石油産業は需要の低迷と価格競争にさらされており直近のパフォーマンスは全セクター中もっとも下落しているセクターです。
今後価格の反転が見込まれると場合は選択対象になるかもしれませんが現状だけをみると厳しい状況です。

となっています。かんたんにまとめると

高配当ETF

SPYD→ステート・ストリート社高配当ETFでS&P500の高配当銘柄80〜60銘柄
HDV→ブラックロック社高配当ETFで高配当で財務健全性の高い厳選70〜80銘柄で構成
VYM→バンガード社高配当ETF400社に分散米国全体の高配当優良銘柄に投資できる。

その他のETF

VWO→中国などの新興国中心で配当はばらつきがある
VT→全世界に投資配当はそこまで高くないがインデックス投資としてはおすすめ
VAW→米素材セクター景気動向に敏感、景気が回復する場合はパフォーマンス良好
VDE→米エネルギーセクター昨今は向かい風の下落局面、回復時に期待

まとめ

高配当ETFは優良なものが多いです。VYMとHDVは高配当ETFの中では多くの銘柄に分散されていて直近のパフォーマンスこそS&P500に劣るものの下落局面でも底堅い動きをするため安定感があります

配当とバランスを追求する場合はSPYD+αでSPYD+HDVやSPYD+VYMなど組み合わせる意見も多いですです。SPYDで配当を追求しつつ他のETFでカバーする構成です。

また配当だけにフォーカスして値上がり益を考えない場合はSPYDが第一の選択肢に入ると思います。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。 Happy investment!