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父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え(書評)

こんにちは、くまさんです。今回は書籍レビューをしたいと思います。

今回読んだ本は「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」という本です。

はじめに

この本は「ジェイエル・コリンズ」氏による娘のためにどのように資産運用を教えたらいいのかということを書いている本になります。

ポイントは父が娘にというところです。自分の経験してきた投資の知識をわかりやすくいくつかのエピソードを交えながら説明しているとても読みやすい書籍だと思います。

※このあとのレビューについては要点を絞ったネタバレが含まれます。

読んで気になった部分を先に説明すると、この本の伝えたいことは

  • 負債を負わないこと
  • 散財を抑制すること
  • 資産形成の必要性
  • インデックス投資のメリット
  • 他の投資商品のデメリット
  • 資産の取り崩し方
  • 自由な生き方のエピソード

ではないかと思います。

これは読んだ人によって受け取り方が違うので一概にはいえませんが私はこの部分が気になりました。

それでは少し深掘りしてどんな内容でどんな人が読んだらいいのかと言うのを考えてみたいと思います。

インデックス投資とバンガードの素晴らしさ

まずこの本の作者はバンガードが好きでその考え方に共感しています。

バンガードはアメリカの投資ファンドでペンシルベニアに本拠地があるインデックス投資商品を最初に提供したと言われている会社です。

創業者のジョン・ボーグルについてもいくつかのエピソードが語られています。そして彼の作ったインデックスファンドを債権ファンドと組み合わせて運用するのがベストだと語られています。

投資手法はいたってシンプルですが作者が長年投資をしていてたどり着いた答えで、彼のむすめや多くの人でも実現できる方法だと語られています。

要点1:インデックス投資を推奨

必要以上に使わないことと借金をしないこと

負債を負わないことと散財を抑制することは最初に語られています。どんなにお金を持っている人でも使いすぎてはなくなってしまいます。ですから彼は

稼ぐ範囲で使い、あまりは投資する。借入金は避ける。

という公式をつくっています。これはとてもシンプルですが深い言葉だと思います。使うのは稼ぐ金額の一定の範囲でのこりを投資に回す。そして借金にはいい借金はないという持論を展開しています。

要点2:使うのは稼ぐ範囲
要点3:借金をつくらない

多くのヘッジファンドはインデックス投資にかなわない。

そしてこの本では若いうちから資産形成をすることを推奨しています。それは会社に縛られないお金が何か合ったときに支えになるという意味だと思います。

ほかの投資商品のデメリットなども語られています。基本的に株価の予想は難しく多くのヘッジファンドもインデックス投資のパフォーマンスには長期では劣る可能性が高いのでインデックス投資以外の商品は期待できないということです。

要点4:市場の予想は難しい。

取り崩しは4%ルールを基本にインフレを考慮する

取り崩し方についても語られています。いわゆる出口戦略ですね。4%ルールで取り崩し運用することが必要ですが場合によってインフレ率を考えたり調整を行わない場合は6%まで引き上げられるなどの取り崩しの基本が語られています。

要点5:4%ルールで取り崩し運用する

最後にいくつかの経済的自由を得たあとの生き方などのエピソードがあります。金銭的自由になった先にどのようなことをするのかはあなた次第であるとかたられます。

要点の整理

要点を整理すると

要点1:インデックス投資を推奨。
要点2:使うのは稼ぐ範囲。
要点3:借金をつくらない。
要点4:市場の予想は難しい。
要点5:4%ルールで取り崩し運用する。

ということになります。

どんな人に読んでほしいか

この本はこれから投資を始める人にプレゼントするのに最適の本だと思います。文章も重くなく軽い感じで読めるので初めて投資をする若い人や読み物が苦手な人にも読みやすいと思います。しかし説明の主体がアメリカでのファンドや証券なので実際には日本で買える商品に置き換える必要があると思います。

例えば
VTSAXですがVTSAXのETF版であるVTIもしくは楽天・全米株式インデックス・ファンドに置き換えるのがいいと思います。
VBTLXはETFで言えばBNDになるかと思います。

まとめ

この本の内容をかんたんに説明すると、稼ぐ範囲で生活をして残りを投資に回すこと、借入金を作らないこと、投資商品はバンガードのVTIなどのインデックスファンドで運用し債権も組み入れること。
そして取り崩しは4%ルールでで行うこと。
というオーソドックスでシンプルな投資の考え方が書いてありました。
とても読みやすいのでおすすめです。