投資コラム

成長企業を買おうNASDAQ100連動ETF(QQQ)

こんにちはくまさんです。今回は米国の新興市場指数NASDAQ100連動のETF[QQQ]について紹介します。

米国の最先端企業NASDAQのうちの時価総額の上位100社にまとめて投資できるETFです。
これひとつで米国最大のITプラットフォーマーのGAFAM(アップル・マイクロソフト・アマゾン・アルファベット(グーグル)・フェイスブック)とその他最先端企業に投資できる魅力的なETFです。

QQQは米国の成長の大きなリターンを得たい人は買い入れを検討したいETFです。それではQQQの内容とメリットとデメリットを合わせて説明したいと思います。

米国最強?成長企業が全部入りQQQってどんなETF?

QQQとはどんなETF

QQQは米国の新興市場であるNASDAQに上場している企業のうちに時価総額の高い順に選定された100社の指標であるNASDAQ100と呼ばれる指数に連動することを目的に作られたETFです。かんたんに説明すると「米国最大規模の成長企業を100社買えるETF」です。

なぜQQQを買うのか

QQQを買う理由についてですが米国最大級のプラットフォーマーに分散して投資できる点です。そして成長している米国企業の恩恵を受けることができます。成長期待が大きいのでその分リターンも大きくなります。反面期待が崩れたときのリスクも大きくなります

QQQ組入銘柄

QQQの現在の組入銘柄の上位10種類は以下になります。QQQの銘柄は入れ替わりが激しいので購入前にご自身でチェックすることをおすすめします。

1位 APPL アップル
2位 MSFT マイクロソフト
3位 AMZN アマゾン
4位 FB フェイスブック
5位 GOOGL グーグル
6位 GOOG グーグル
7位 TSLA テスラ
8位 INTC インテル
9位 NVDA エヌビディア
10位 NFLX ネットフリックス

QQQのメリット・デメリット

QQQのメリット

QQQのメリットはなんといっても大型成長株に分散投資できる点と新興成長企業のリターンを受けれる点だと思います。

GAFAM(アップル・マイクロソフト・アマゾン・アルファベット(グーグル)・フェイスブック)は現在では確固たる地位を築いていますが、今後その勢力が変わっていくことが予想されます。現に日々の価格の変動は各社で大きく分かれることもあり、1社に絞って投資することは多くの初心者投資家にとって難しいと考えられます。ですからQQQによって分散投資できることがQQQのメリットだと考えられます。

QQQのデメリット

QQQのデメリットは暴落体制が非常に弱い点だといえます。成長企業に投資するということはその企業の株価が既存した場合大きくリターンを減らす可能性があります。値動きの上下変動も大きいのがQQQの特性なので自分の保持できるリスクと照らし合わせて運用比率を考える必要があります。

また、ETFの特性として成長企業に分散するということは、一番伸びている企業への投資と伸びていない企業への投資を相殺することになりますから、一番伸びているリターンを得ることはできません。しかしその数種類のQQQよりリターンで優れる個別株への投資は難しいことからQQQは良い選択だと考えられます。

QQQの特徴

QQQの特徴は上位構成銘柄の影響を大きく受けます。ですからこれらの銘柄の値動きを確認することが必要です。

GAFAMについて

Appleについて

Appleは言わずとしれた米国の最大IT機器メーカーでiPhoneやiPad、Macintoshの製造で有名です。前経営者のスティーブ・ジョブズ亡き後はティム・クックCEOが指揮をとっています。

その他にもアプリの販売の仲介や映像・音楽の配信など巨大プラットフォーマーとして今後も成長が予測されています。懸念事項は中国で製造と販売のシェアを取っているため米中摩擦が起こると株価に影響が出ます。

Microsoftについて

Microsoftはビルゲイツ氏が創業したWindowsなどのOS(オペレーティングシステム)の販売で成長してきた企業です。ビジネス分野では大きなシェアを獲得していて今後Officeソフトのサブスクリプション化などが進むとより収益が良くなると考えられます。

クラウドサービスなども展開していて収益の幅が多岐にわたっている点他の企業と違って良い点だと考えられます。

Amazonについて

Amazonは世界最大手のECビジネスの巨人です。Amazonはネット通販サービスで大きなインフラを構築しています。今後もECサービスがよりスタンダードになり世界各国で普及していくので成長の勢いはとどまりません。

そして昨今ではAI開発に注力しており、映像・音楽配信サービスやコンテンツ販売全般のプラットフォームを形成しています。今後はECだけでなくそちらの事業を大きくしていくものと考えられますので今後の動向に注目が必要です。

Googleについて

Googleは検索エンジンの最大手企業でラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによってスタンフォード大学の研究の一環として誕生した企業です。

インターネットの広告配信で多額の収益を出している企業で傘下にYouTubeなどの映像配信サービスプラットフォームを持っています。インターネットの広告の割合は年々増加の一途で今後も大きな成長を期待できる企業です。しかし収益の大きな部分を広告費が占めているため他の事業の動向にも期待されています。

Facebookについて

Facebookはマーク・ザッカーバーグ氏がCEOを務める比較的新しい会社です。個人の紹介サイトSNSサービスの先駆け的な存在でGoogle同様に広告費で収益を得るビジネスモデルの企業です。

日本ではFacebookの利用率は欧米程ではないですが、欧米圏などではFacebookのシェアは強大でビジネスツールやコミュニケーシャンツールとして大きく発展しています。また、傘下にWhatsAppやInstagramなどの成長サービスを多く抱えている点も魅力的です。

Tesla(テスラ)について

Teslaは米国の電気自動車を生産する会社で最近上位組入銘柄に上がってきた企業です。シリコンバレーの企業でカリスマ経営者で知られるイーロン・マスクCEOが指揮をとっています。最近株価を大きくあげている企業で期待感で買われているという現実があります。

今後電気自動車などの急速な普及が進めばTeslaの株価はより上昇が見込まれます。こういった株が買える点がQQQの良い点でもあります。

IntelとNVIDIAについて

IntelとNVIDIAはともに半導体チップを製造するメーカーです。IntelはCPUメーカーとして知られていますがNVIDIAはGPUと呼ばれるグラフィック処理に特化した半導体チップの製造をしているメーカーで今後ARやVRの普及や自動運転などの分野で大きく市場を拡大していくことが考えられている企業です。

Intelは最近競合のAMDとの中で技術競争が加速しています。NVIDIAの株価は堅調に上昇しています。

Netflixについて

Netflixは米国の映像配信サービスを提供している会社です。映像配信サービスでは独自コンテンツの制作に力を入れており、それにより競合他社よりもシェアが高いのが特徴です。映像配信サービスには競合にAmazonのPrimeサービスやGoogleのYouTubeその他にAppleやDisnyも参入しており今後競争を増すことが考えられます。

※この記事の執筆時には直近のガイダンスで予想契約者が減り株価を落としています。

QQQの配当金

QQQは成長企業で構成されているため配当を出さずに社内に再投資する企業が多くあります。ですから配当金の比率は少なめになっています。

しかし配当が少ない分値上がりのほうが大きいのでリターンは大きくなる傾向です。

直近の株価チャート

直近の株価チャートは以下のようなものになります。

詳細は各証券会社のページでご確認ください。

まとめ

おすすめポイント
GAFAMやハイテク企業が多く今後の成長の見通しも明るいためETFの中でもこれまでのパフォーマンスが良い。
NASDAQ100は時価総額で組入銘柄が変動するため常に大きな企業に投資できる
配当金は社内で再投資される傾向なのでより成長スピードを受けることができる。
気をつけるポイント
GAFAMや新興企業の構成が多いため値動きの大きな変動に注視が必要。
大型企業が毀損する場合は大きくリターンを崩す可能性がある