投資記事

ゲームだけじゃないUnityの可能性について

こんにちはくまさんです。今回はみなさん注目されているゲーム開発環境Unityについての説明です。いろんな記事で説明されつくされているので要点をしぼって説明したいと思います。




Unityってなに?なんの会社?

Unityは統合開発環境を内蔵したゲームエンジンです。そしてユニティテクノロジーズはそのゲームエンジンの提供会社です。
かんたんに説明するとゲームを動かしている環境です。

更にそこにゲームを作るための細かい機能(アセット)を追加してゲームを開発していくイメージのゲームエンジンを提供しています。

要点を説明すると「かんたんにいろんな機器でゲームが作れる環境を提供する」がこの会社が行っている業務です。

なんでみんなUnityを使っているの?

Unity2020年現在で世界190以上の国と地域で月に約150万人のクリエイターが利用していて、AppleのAppStoreとGoogleのPlayStoreのモバイルゲームのトップ1,000本のうち50%以上がUnityで開発されています。

Unityの強みはマルチプラットフォームとすぐ作れる3DやVR・ARなどの開発環境です。今までは3DやVR・ARなどの制作は専用のソフトや複雑な過程が必要でしたがスマートフォンゲームなどの開発をフリー環境で使える。(BASIC版)というのが人気の理由です。

Unityの収益モデル!成長の源泉は?

大きな収益の柱は二本立て

Unityの収益は大きく分けて二種類あります。

ゲーム開発環境のライセンスを提供する「Create Solutions」

主に大型の開発顧客向けに「UnityPro」というライセンスを提供していてCreate Solutionsの売上の2/3をこのライセンスが占めています。
この他に大規模チーム向けの「UnityEnterprise」や中小開発者向けの「UnityPlus」そしてスタートアップ向けの「UnityPersonal」などのライセンスがあります。入り口を大きく広げて収益の多い企業からより売上を上げるフリーミアムモデルに近い料金体系です。

ゲームの収益化のサポートなどを提供をする「Operate Solutions」

コンテンツ内で広告を配信する「UnityAds」アプリ内の課金システムを提供する「UnityIAP」などのゲーム内の課金提供システムやゲーム開発の手助けをする多くのプロダクトがこの「Operate Solutions」に含まれます

収益の源泉はサブスクリプションではない?

ここで注目しておく点はサブスクリプションを提供する「Create Solutions」の収益は30%程度で、収益化の手助けをする「Operate Solutions」の売上のほうが60%程度と大きな比率を締めているという点です。

売上は両方の部門で伸びているのできちんとシナジーを出して収益を上げていることがわかりますが、一般的なSaas企業と違い広告とサブスクリプションの両方の部門から収益を上げているハイブリッドな収益の企業です。




なんでこんなにも注目されているの?

Unityが注目されている理由には成長性の高いSaas銘柄であると同時にゲーム広告のプラットフォーム企業であるからです。

今まで難しかったゲームの開発というものを、よりハードルを落として一般のユーザにも開放したという功績と今後ゲームだけではない3DやVR・AR等の開発をできる統合された環境は他にはないビジネスモデルです。

結局Unityを買っていいの?

ここからはUnityの株を購入するにあたって考えておきたいことを説明します。

売上は伸びているが収益はまだ赤字

Unityの売上高の推移は順調ですが売上の多くを開発費に当てているため利益はまだ出ていないのが現状です。
しかし粗利率は80%前後で推移している高収益企業で売上高成長率も順調に推移していることから今後も成長することが見込まれます。

直近の株価

直近の株価は以下のチャートに挙げられるような形になります。

IPO直後に大きく値を上げていっています。

ゲームだけじゃないUnityの可能性

ここまで説明してきましたがUnityという会社の可能性はゲーム開発だけではないという点が今後の成長の注目点になると考えられます。

Unityは3DやVR・ARなどの開発が容易にできるという点が他の分野に応用されやすいと考えられます。

3DやVR・ARが活躍する分野としては建築やアミューズメント、教育や自動車産業、オンラインカジノなど多くの分野に応用できます。ここの裾野の広がりが同社がより成長する源泉になると考えられます。

まとめ

今回のポイント
  • Unityはマルチプラットフォームのゲーム開発環境を提供する会社
  • 収益は使用ライセンスをの販売をする「Create Solutions」と開発者の収益化のサポートをする「Operate Solutions」の二種類
  • 広告とサブスクリプションのハイブリッドな収益の企業
  • 3DやVR・ARなどの開発が容易にできるので多くの分野で活用を期待されている。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
みなさんの投資の参考になれば幸いです。

Happy investment!