投資記事

CrowdStrike 常時監視型の新しいセキュリティ

こんにちはくまさんです。今回は話題のグロース銘柄クラウドストライクについて説明します。

セキュリティについては専門の知識が必要なので分かりづらいですが、どこに強みがあるのかを重点的に説明したいと思います。




クラウドストライクってどんな会社?他のセキュリティ会社との違いは?

クラウドストライクの強み

クラウドストライクはエンドポイントセキュリティ(EDR)を売りにしている会社です。

エンドポイントとはネットワークに接続されている端末(スマートフォンやPC)のことです。
なぜエンドポイントのセキュリティを強化しなくてはいけないかというと、リモートワークなどの自宅や会社外で仕事をする働き方は急速に普及しているためで、米国の企業はそれらの端末の保護を強化するためにエンドポイントセキュリティ(EDR)に注目が集まっているのです。

クラウドストライクはそのようなリモートワークや在宅での仕事の普及に合わせて生まれた次世代のセキュリティを提供する会社で近年業績を急速に伸ばしていることから注目されています。

それではクラウドストライクが従来のセキュリティ会社と違う点を紹介します。

SaaS型のメリットを有効活用

SaaS(Software as a Service)と呼ばれるクラウドベースのサービスを提供しているため、どの場所や端末でも同一のサービスをすばやく提供できます。

これはソフトウェアや提供サービスがクラウドベースで運用されているため、契約すればどんな場所でも利用することが可能になります。これはリモートワークなどの仕事の形態にマッチします。

膨大なデータを一箇所に集約

クラウドストライクの製品は世界の170位上の国の十万台以上のデータを一箇所に集約させAI(人工知能)を活用し分析することによりリアルタイムで驚異に対抗する手段を提供できます。

かんたんに要約すると世界中から集めた膨大なデータをAI(人工知能)で分析し驚異を確実に早く発見できるソフトということです。

ハヤブサのモチーフからわかる製品イメージ

クラウドストライクの社名の由来のCrowd(クラウド)は群衆を表しStrike(ストライク)は一撃を当てるという意味です。また製品群のネーミングにはFalcon(ファルコン)という言葉が出てきます。これは日本語ではやぶさという意味で、ロゴマークの鳥ははやぶさをイメージしているものと思われます。
さしずめ群衆から集めたデータではやぶさが標的に一撃をくらわせるといったイメージです。こう考えると非常にわかりやすい会社です。

要点整理

クラウドストライクはスマートフォンやPCなどエンドポイントのセキュリティ会社
リモートワークや在宅での仕事の普及により急速に成長
クラウド型のメリットである場所や時間を選ばないサービスを提供
世界中の膨大なデータをAIで解析し驚異を即時に発見できる




競合にはどんな会社があるの?これからの見通しは?

競合にはゼットスケーラーやファイア・アイ

クラウドストライクの競合にはゼットスケーラーやファイア・アイなどの企業があります。

クラウドストライクが常時監視やデータ集約による保護を強みにする会社なのに対しZscaler(ゼットスケーラー)は安全にアクセスすることを管理する製品を強みにする会社です。
かんたんに説明すると「Zscalerを経由してアクセスすると安全です」という製品を提供していてクラウドストライクとは違う強みを持つ会社です。

ZscalerとCrowdStrikeは連携して使用できることから両者が完全に競合しているとはいえません。それぞれの企業のニーズに合わせて採用されるものだと考えられるためそれほど競合してシェア争いをするものではないと思われます。

ファイア・アイはクラウドストライクと同様にエンドポイントセキュリティ(EDR)を提供する会社ですが業績や株価を考えると急成長をするクラウドストライクにブレーキをかける存在とは現時点では考えられません。

その他にも既存のセキュリティベンダーにマカフィーやノートンライフロックなどがありますが今までのアンチウイルスソフトウェアやウイルス対策ソフトウェアの会社で分野や形態が違うので説明を割愛します。

エンドポイントのセキュリティの需要は増加傾向

エンドポイントセキュリティ(EDR)の分野で成長を続けるクラウドストライクですが業界の規模はこれからどうなっていくのかについて説明します。

エンドポイントセキュリティの業界規模は今後2兆円規模にまで拡大するとの予測がされています。

今後のIT市場の拡大は米国の情報セクターの拡大やGAFAMの規模拡大を見れば明らかです。そんな中で時代に即したセキュリティサービスを提供するクラウドストライクの業績は今後も注目が必要です。

決算結果

今回は米国株決算マンさんのツイートより引用させてもらいます。

株価チャート

直近の株価チャートは以下を御覧ください。

まとめ

クラウドストライクはエンドポイントセキュリティの分野で急成長
リモートワークや在宅での仕事の普及により急速にシェアを伸ばしている。
クラウド型なのでどこにいてもサービスが提供できる。
世界中の膨大なデータをAIで解析
今後の業界シェアの広がりと競合他社の登場に注目